YAMAHAのAG08を少し前に導入したので紹介したいと思います。
もともとAUDIO GRAM06を10年上使ってきました(頑丈すぎる)が最近はガリが酷くなってきたのと、インプットの数をもう少し拡張したいなと思いAG08に乗り換えました。
気になる基本スペック比較
| 項目 | AG08 | AG03MK2 | AUDIOGRAM6 |
|---|---|---|---|
| 発売時期 | 2023年 | 2022年 | 2009年頃 |
| タイプ | 配信特化型ミキサー+オーディオIF | コンパクト配信ミキサー+オーディオIF | シンプルな USBオーディオIF |
| 接続方式 | USB-C | USB-C | USB 2.0 |
| 入力チャンネル数 | 最大8ch | 最大3ch | 最大6入力 |
| マイク入力 | 2系統 | 1系統 | 2系統 |
| ファンタム電源 | ○(個別) | ○ | ○ |
| 内蔵DSPエフェクト | ○(高機能) | ○(COMP/EQ/REVERB) | × |
| ループバック機能 | ○(高度) | ○ | ○(簡易) |
| サンプリングレート | 最大24bit / 48kHz | 最大24bit / 192kHz | 最大16bit / 44.1kHz |
| フェーダー | ○(複数) | ○(1本) | ×(ノブ) |
| シーンメモリ | ○ | × | × |
| ボイスチェンジャー | ○ | × | × |
| サウンドパッド | ○ | × | × |
| ヘッドホン出力 | 2系統 | 1系統 | 1系統 |
| スマホ接続 | ○ | ○ | × |
| ソフト連携 | 専用ソフトあり | 専用ソフトあり | なし |
| サイズ感 | 中型 | 小型 | コンパクト |
| 主な用途 | 本格配信・制作・実況 | 個人配信・DTM・歌 | 録音・簡易用途 |
| 価格帯 ※1 | ¥88,000 | ¥17,000 | 販売終了 |
※1 価格は2026年4月時点でのサウンドハウスの税込価格です。
気になったのでAG03とAG03mk2も比較表も用意しました。
| 項目 | AG03 | AG03MK2 |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2015年頃 | 2022年 |
| 接続方式 | USB 2.0(Type-B) | USB-C |
| 対応OS | PC中心(スマホはやや不安定) | PC・スマホ両対応 |
| 入力チャンネル数 | 3ch | 3ch |
| マイク入力 | 1系統 | 1系統 |
| ファンタム電源 | ○ | ○ |
| 内蔵DSP | ○(COMP/EQ/REVERB) | ○(改良版・操作性向上) |
| ループバック機能 | ○ | ○(安定性向上) |
| サンプリングレート | 最大24bit / 192kHz | 最大24bit / 192kHz |
| フェーダー | ○(1本) | ○(1本) |
| ミュートボタン | × | ○ |
| スマホ接続 | △(要工夫) | ○(標準対応) |
| 外部電源入力 | × | ○(USB電源供給対応) |
| ソフト連携 | なし | AG Controller対応 |
| 本体カラー | 白のみ | 白・黒(BK)あり |
サイズ感
サイズ感はiPad proの12.9インチとほぼ同等ぐらいの縦横幅。

すごく余談なのですが…
本体が鉄板フレームなので磁石でアクセサリーなどくっつけることができます笑
それと僕はホロライブが好きなのですが、「天音かなた」が「兎田ぺこら」にプレゼントしてたのを機に関心を持った人もいたのではないかなーと思ったり。
良いと思ったところ
個人的にこれは良いものだ!と感じる点について紹介します。
入力チャンネルの汎用性が良い
AG08ではアナログとは別にUSBの仮想インプットとして選択ができるようになります。
【MacOSのサウンドの入力設定画面】

アナログのインプットとUSB対応の仮想インプット
CH1マイク
CH2インスト
CH3-4ライン と USB CH3-4
CH5-6ライン と USB CH5-6
CH7-8ライン と USB CH7-8
とても便利なのがこのUSBのデジタルインプット。
例えば、
3-4CHであればスイッチでアナログインとUSBインのデジタルインプットの切り替えができます。
使用例として、ボイチャしながらゲームをする際にも活用できるのですが、
Macbook本体からの音 → 3-4CHのUSBインに割り当て
Discordの音 → 5-6CHのUSBインに割り当て
ゲーム用PCの音 → 7-8CHのアナログインから
という構成でボイチャしながらゲームもできます。
この構成のおかげで、相手側の声とゲームの音量を調整できる上に何かBGMとしてMacbookで再生した音も分離できてるので3-4CHのフェーダーで調整できます。
それと、配信用にゲーム画面とゲーム内音を録りつつ、Discordのチャット音声のオンオフをすることも可能です。
【設定例】
パソコンの入出力 → 3-4CHのデジタルアウト
OBS
マイク → 1CHのアナログイン[音が乗る]
ゲームの画面と音の録音OBS → 3-4CHのUSBイン[STREAMING ONで音が乗る]
Discordの外部からのボイチャ音 → 5-6CHのUSBイン[STREAMING ONで音が乗る]
iPadなど端末からの音(BGM) → 7-8CHのアナログイン[STREAMING ONで音が乗る]
乗せたい音のSTREAMINGスイッチをONにして、フェーダーで音量調整してという形になります。
ギターアンプシュミレーターの音が良い
今まではDAWでLogic pro付属のアンプシュミレーターやWAVESのGTRなどのアンプシュミレーターを使っておりましたが、AG08のアンプシュミレーターはとても優秀で最低限のプリセットがかなり使えます。

画像のようにプリセットが用意されていて
『E.Guiter / Clean 』
『E.Guiter / Crunch 』
『E.Guiter / Distortion 』
を使うことがあります。
回路構造で個人的にありがたいなーと思ったのが2CHのFX(空間系)です。
ギター2CHアナログイン → コンプ/EQ → AMP T → DAWでオーディオイン2CH
L → 空間系FX → モニターアウト
音の経路で、実際に録音される音にFXのリバーブなどかけてない音を録って、
モニター側はリバーブのかかった状態の音を聴きながら演奏でき、DAW上で後でリバーブ/ディレイをかける工程が可能です。
ヘッドホンモニターが2つある
今までリスニング用ヘッドホンとモニターヘッドホンを使い分けるため、ヘッドホンアンプを接続して分けていたのですが既にヘッドホン用アウトが2つあるのでわざわざヘッドホンアンプを繋がなくて良くなった点です。
デメリットに感じる点
価格帯
他のAGシリーズに比べAG08だけ飛び抜けて高いです。
機器の性能や様々な機能がふんだんにあるが故でしょうが、エントリーモデルとの中間がなく価格が飛躍してます。
AG03に比べるとスペースが必要なのと重量がある
やはりAG03と比べると倍以上のサイズ感があります。
あとはインプットやスピーカーモニターの端子類が上側でなく背面になるので、AUDIO GRAM06からの入れ替えの時も配置変えに少し悩みました。
あとAG08を持ち運ぶことを考えると重いです…
AUDIO GRAM6は軽量でしたので持ち運んで外部で使うのにそこまで気になりませんでした。
僕はAG08を持ち出すことはありませんが、気軽に持ち運ぶには適してないかもです。
サンプリングレートが48kHzまで
僕はそこまでHi-Fiな音源の作成をすることがないのでデメリットに感じたことはありませんが、
お仕事の関係上で48kHz以上のスペックが要る場合は選択肢には上がらなくなるでしょう。
その他 AUDIO GRAM6(2009年)を長年使ってきた所感について
2009年発売したAUDIO GRAM6をずっと使ってきましたが、音的には全く気になる点は正直なにもありませんでした。
USB給電さえすれば簡易的ミキサーになるのもお気に入りな点でした。
一部の界隈ではAG03は音が悪いなどと噂になっているそうですが、AG03より古くて音スペックが劣るであろうAUDIO GRAM6を長年使ってきた身としてはそんなことはないかと思います。
それでこそサンプリングレートも44.1kHzと古いが故のスペックですが、音楽制作を通して全く障害になることがありませんでした。
一時期とある局内で整った環境のレコーディングブースでダイアログのレコーディングエンジニアやMAのお仕事をしていた時期がありましたが、そこの環境での作業後でも気になることはありませんでした。
マイキングやモニター環境次第で良くも悪くもなるものかと思います。
ただやはり、44.1kHzが上限では時代遅れを感じたのは事実でした。
紹介は以上になりますが、僕としてはAG08が1台あれば色々できてしまうので、本当に買って良かったと満足してます!
ぜひ参考になれば嬉しいと思います。

コメント